Gitのための非公開リポジトリを作成する(Googleドライブ編)
3回に分けて、Gitのための非公開リポジトリを作成する方法を紹介しています。
- Dropboxを使う方法
- Googleドライブを使う方法(本記事)
- Bitbucketを使う方法
前回、Dropboxを用いてGitのための非公開リポジトリを作成する方法をご紹介しました。
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今回はGoogleドライブをUbuntuにマウントして非公開リポジトリとして使う方法をご紹介します。
google-drive-ocamlfuseをインストールする
実はGoogleドライブをubuntuにマウントする方法はたくさんあります。
参考:Ubuntu(他Linux)で Googleドライブ を使う方法アレコレまとめ | mogi2fruitsどっとねっと
この中でもgoogle-drive-ocamlfuseが一番使用しやすいため今回はこちらをご紹介します。
まずgoogle-drive-ocamlfuseをインストールしましょう。
$ sudo add-apt-repository ppa:alessandro-strada/ppa $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install google-drive-ocamlfuse
インストールが完了したらgoogle-drive-ocamlfuseを起動してみましょう。
$ google-drive-ocamlfuse
すると下のような認証画面がでますので、2つとも許可することでGoogleドライブをマウントできるようになります。
google-drive-ocamlfuseでドライブをマウントする
Googleドライブをマウントするには以下のコマンドを実行します。
$ mkdir ~/GoogleDrive $ google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive
マウントされたかどうかを確認します。
$ ls ~/GoogleDrive
すでにGoogleドライブ上にフォルダがあれば、これで何かしら表示されます。読み込みが遅い場合もあるので、最初はしばらく待ちましょう。
アンマウントするには以下のコマンドを実行します。
$ fusermount -u ~/GoogleDrive
このままだと、ログアウト→ログインするたびにマウントしなおさなければならないので、.profile(Ubuntu以外のディストリビューションの場合は.bash_profileが一般的です。)にコマンドを追加しておきます。
$ vim ~/.profile
.profileには
google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive
と入力すればOKです。
vimを使う場合は下のような感じで打つと素早いかもしれません。
G (最終行まで移動) o (次の行から挿入する) google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive ESC (Normalモードへ) :wq (保存して閉じる)
Googleドライブ上にリポジトリを作成する
リポジトリを作成する手順は前回と変わりません。
$ mkdir ~/GoogleDrive/goRepos.git
$ cd ~/GoogleDrive/goRepos.git
$ git --bare init
google-drive-ocamlfuseはリモート上のディレクトリを置いているのでアクセスに時間がかかるかもしれません。作成したリポジトリにファイルを追加してみましょう。
まずREADME.mdファイルを作成します。
$ git clone ~/GoogleDrive/goRepos.git $ cd goRepos $ touch README.md
ローカルリポジトリにREADME.mdファイルを追加します。
$ git add .
$ git commit -m "first commit"
リモートリポジトリにローカルリポジトリの内容を反映します。pushするときも少し時間がかかってしまうようです。これが気になるようでしたらDropboxを使用することをお勧めします。
$ git push origin master
pullするときは
$ git pull origin master
でpullできます。
参考:LinuxでGoogleドライブを使えるようにしてみたのでメモ残しておく | あすへん! 〜薙月の明日への変化〜
次回はBitbucketを使用して非公開リポジトリを作成する方法をご紹介します。
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Gitの活用例が知りたいという方はまずはdotfilesを作ってみましょう。dotfilesはLinuxの設定ファイルの総称で.vimrcや.bashrcなどのことを指します。これらをGitで管理することによって新しいパソコンのセットアップをシェルスクリプトから実行でき、あっという間に環境構築ができるようになります。
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